父と暮らせば

去年話題になった「父と暮らせば」の朗読劇があった。
裏方スタッフがいないと、和尚が困っていると、話が回ってきたので、仲間たちとお手伝いにいった。和尚は風邪をひき、大きなマスクでうろついては、娘さんから「寝てなきゃだめ」と怒られていた。
「父と暮らせば」DVDをかりて、最初から、ゆっくり見たくなりました。
途中から、見させていただいたのですが、女優さんが熱演されていて、目頭が熱くなることがたびたびあった。
父と暮らせばは

父と二人暮らしの年頃の娘さんが原爆に遭い父が亡くなり、自分一人が生き残ったことへの後ろめたさを、回想と、亡霊の父との対話で進めていくものでした。
原爆投下から3年後、父親や、愛する友人をたくさん原爆によって失い、この時代に生き残ることのほうが不自然なこと、そう思い、ひっそりと、息を潜めるように生きている女性がいる。
心惹かれるかれる男性が現れ、その青年も彼女にひかれている。ところが、彼女はかたくなに、幸せになることを、拒否する。そんな娘を見かね、あの世から、父親はやってきた。あの手この手を使い、娘の心を溶かしていこうとする。
死んでいった人たちを思うと、自分一人、幸せになんてなってはいけないのだ。そう思い続ける。
瓦礫の下敷きになり、救い出せなかった父への思い。父親は、このままだと二人とも死んでしまう。何とか逃がそうと、必死に言葉をかける。娘は泣き叫びながら、その場を離れることができない。「じゃんけんをしよう。わしが負けたら、お前は行け」
いつも、遊びで、じゃんけんをするとき、父は後だしじゃんけんで、必ず負けてくれた。そのときも、同じように、娘は勝った。

かたくなに、幸せになることを拒む娘に,亡霊の父が言う。
「お前は、わしや亡くなった親友や、友達の分も、幸せにならにゃいけん、早う、孫の顔を見せて安心させてくれ」と。
その言葉で、やっとトラウマとの決別を果たす。
娘の心変わりを見届けて、安心して父は消えて行く。
父の亡霊の消えた彼方に向かって「おとっつあん、ありがとありました」とつぶやき、深々と頭をさげた。

見終わった後、ジーンと心に響き、最初から見なかったことを悔やみました。
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by oume1116 | 2010-06-06 13:26 | 日記 | Comments(2)

Commented by widow-motokichi at 2010-06-07 13:22
映画も観ていないけれど映画だけでも観たくなりました。
でも生はもっといいだろうね。
しみじみしますー
Commented by あやこ at 2010-06-07 20:32 x
ここいろさん
お勧めです。私は、本も読みたくなりました。
でも、たぶん、読む暇がない。
映像で見るのを、お勧めします。
心に響く言葉の数々、人間は、何があろうと、生きていかなくてはいけない、幸せにならなくてはいけない、そんな思いにさせられました。私は、いつも幸せではありますが・・・・。